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葉巻を愛した有名人7選|チャーチル・吉田茂・カストロから007・マフィア映画まで実在銘柄で解説

公開: 2026年7月15日更新: 2026年7月17日

英国首相ウィンストン・チャーチル、「和製チャーチル」と呼ばれた吉田茂、コイーバを生んだフィデル・カストロ、そして007やマフィア映画——葉巻は古今東西、数多くの人物を象徴するアイテムとして語り継がれてきました。この記事では、それぞれの逸話を裏取りしたうえで、当サイトに掲載されている実在銘柄の価格・サイズ・強さのデータと結びつけながら紹介していきたいと思います。

政治家に愛された葉巻|チャーチル・吉田茂・カストロ・ケネディ

ウィンストン・チャーチル|「チャーチル」サイズの生みの親

1895年、キューバ独立戦争を視察するために現地を訪れたチャーチルは、このとき以来70年近く葉巻を愛飲したと伝えられています。愛用したのはキューバの名門ロメオ・イ・フリエタ。同社は太くて長い定番サイズを、贔屓客だったチャーチルにちなんで「チャーチル」(全長7インチ・リングゲージ47前後)と名付けました。これが現在世界中の葉巻メーカーが使う「チャーチル」というサイズ名の由来とされています。

1942年のブラッドフォード訪問時、葉巻をくわえたままVサインを掲げるチャーチルの公式記録写真が残っています。

葉巻をくわえてVサインを掲げるウィンストン・チャーチル(1942年)
ブラッドフォード訪問時のチャーチル(1942年12月4日・帝国戦争博物館所蔵 H25966・パブリックドメイン)

当サイト掲載銘柄の中で「チャーチル」ヴィトラを持つのは34銘柄。名前の由来となったロメオ・イ・フリエタ チャーチル(全長178mm・リングゲージ47、参考¥10,000〜14,000)はもちろん、H・アップマンにも彼を讃えたサー・ウィンストン(同じくチャーチルヴィトラ、参考¥12,000〜16,000)という一本があります。ブランド全体の特徴はロメオ・イ・フリエタのページで確認できます。

吉田茂|英国仕込みの一本を追い求めた「和製チャーチル」

ふくよかな体つきと葉巻を好んだことから「和製チャーチル」とあだ名された吉田茂。英国大使時代のエピソードとして知られるのが、滞在先で葉巻をくゆらせるひとりの紳士とすれ違った際、その香りに惹かれた吉田が娘の和子に「あの葉巻の銘柄を聞いてこい」と命じたという逸話です。和子が尋ねると紳士は快く教えてくれ、銘柄は「ヘンリー・クレイ」でした。紳士は恐縮する和子に「父君の佳きご趣味に、敬意を表します」と返したと伝わっています。

吉田が愛用したシガーケースは、晩年を過ごした大磯の旧吉田茂邸(大磯町郷土資料館)に実物が現存し常設展示されています。ヘンリー・クレイは19世紀キューバ生まれの老舗ブランドで、当サイトでは現行のドミニカ産ラインを掲載中。ヘンリー・クレイのページで、無骨なブロードリーフの味わいと価格帯(参考¥1,650〜2,200)を確認できます。

写真家・三木淳が1951年に撮影した、葉巻を手にした吉田茂のポートレートが現存しています。

葉巻を手にした吉田茂(1951年・三木淳撮影)
葉巻を手にした吉田茂(1951年・三木淳撮影・パブリックドメイン)

フィデル・カストロ|コイーバを生んだ革命家

1960年代半ば、カストロの護衛が個人的に吸っていた無銘の葉巻を気に入ったことがきっかけとなり、1966年、要人向け専用ブランドとして誕生したのがコイーバです。生産拠点として作られたエル・ラギート工場は今も「コイーバの聖地」として稼働しており、一般販売が始まったのは1982年からでした。

看板のエスプレンディード(チャーチルヴィトラ・全長178mm、参考¥10,000〜15,000)から、最高峰ラインベイケ BHK52(参考¥55,000〜70,000)まで、コイーバは当サイトだけで20銘柄を掲載。要人専用として生まれたブランドの重厚さはコイーバのページで一覧できます。

ジョン・F・ケネディ|禁輸令前夜に確保した葉巻

1962年2月、キューバへの全面禁輸を宣言する前夜、ケネディ大統領は報道官ピエール・サリンジャーに「明朝までにプチ・アップマンを1,000本用意してくれ」と依頼したという逸話が、サリンジャー自身の回顧録(1992年、Cigar Aficionado誌)で語られています。翌朝「1,200本手に入りました」との報告を受け、ケネディはその場で禁輸令にサインしたと伝わります(細部には諸説あり真偽の検証は難しいものの、愛好家の間で広く知られる有名なエピソードです)。

当時のプチ・アップマンは現在廃盤ですが、同じ系譜のH・アップマン プチコロナ(リングゲージ42・全長129mm、参考¥4,000〜5,500)で、軽やかでバランスの良い味の方向性を体験できます。

作家が愛した葉巻|ヘミングウェイ・マーク・トウェイン・フロイト

アーネスト・ヘミングウェイ|キューバを愛した文豪

キューバに住み、深く愛したことで知られる作家アーネスト・ヘミングウェイ。彼への敬意を込めて、ドミニカのアルトゥーロ・フエンテ社が手がけたのが「ヘミングウェイ」シリーズです。創業者一族のカルロス・フエンテ・シニアがフロリダの倉庫で偶然見つけた古いペルフェクト型の型を持ち帰り、職人に巻き方を伝承させて作り上げたと伝えられています。

代表格のヘミングウェイ クラシック(ペルフェクト・全長178mm・リングゲージ48、参考¥4,500〜6,500)は、キューバ産ではなくドミニカ産ですが、両端がすぼまる特徴的なペルフェクト形状を文豪の名とともに今に伝えています。ブランド全体はアルトゥーロ・フエンテで確認できます。

マーク・トウェイン|1日22本のヘビースモーカー

「一度に1本しか吸わないことにしている」という皮肉めいた名言を残したマーク・トウェインですが、実際には1日22本前後、月に300本近くを吸っていたと伝えられる大の愛煙家でした。

ジークムント・フロイト|1日20本と葉巻がん

精神分析の創始者フロイトも1日20本ほど吸う愛煙家でした。「葉巻は時に葉巻に過ぎない」という言葉はフロイトの発言として広く知られていますが、本人がそう述べた記録は確認されておらず、文献に登場するのは1950年になってからです。フロイト自身は葉巻への愛着を語る一方、晩年は葉巻が一因とされる顎のがんに長く苦しみました。愛煙家の逸話として興味深い一方、喫煙のリスクを軽んじる根拠にはならない点には注意が必要です。

銘柄名になった物語|モンテクリスト・ロメオイフリエタ・サンチョパンサ

キューバの葉巻ブランドには、文学作品にちなんだ名前が数多くあります。

  • モンテクリスト(Montecristo) — 1935年、工場で職人たちに本を読み聞かせる「朗読係(レクトール)」が愛読していたアレクサンドル・デュマの小説『モンテ・クリスト伯』にちなんで命名。箱には剣を組み合わせた三角形の紋章が描かれています。世界一の販売本数を誇るモンテクリストは、No.1(ロンズデール・参考¥3,300)から太めのNo.2(ピラミデ・参考¥6,000〜9,000)まで番号でサイズが体系化されています。
  • ロメオ・イ・フリエタ(Romeo y Julieta) — シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』のスペイン語名がそのままブランド名に。1900年代初頭のオーナーがシェイクスピアに心酔し、愛馬に「フリエタ(ジュリエット)」と名付けるなど、作品への愛をブランドの宣伝に重ねたと伝わります。
  • サンチョ・パンサ(Sancho Panza) — セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』で主人公に仕える従者の名前から、1848年にハバナで商標登録されたブランド。当サイトでは現時点で銘柄データを掲載していませんが、文学由来のネーミングという点でモンテクリスト・ロメオイフリエタと並ぶ好例です。

葉巻の産地やサイズによる違いをまとめて知りたい場合は、葉巻の種類を完全整理も参考にしてください。

映画・フィクションの中の葉巻|007・マフィア映画・アニメキャラ

007(ジェームズ・ボンド)

原作小説のボンドは実は葉巻ではなく紙巻きたばこ党でした。スクリーンのボンドに葉巻のイメージを定着させたのは2代目ロジャー・ムーアで、主演1作目の『死ぬのは奴らだ』(1973年)で手にしていたのはモンテクリストNo.1でした(ムーア自身が大の葉巻愛好家で、撮影中のモンテクリスト支給を契約に盛り込んでいたとも言われています)。その後ピアース・ブロスナン主演の『ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)冒頭でも、銀行の場面でロメオ・イ・フリエタ チャーチルを勧められるシーンが登場します。

作中に登場したモンテクリスト No.1や、前述のロメオ・イ・フリエタ チャーチルは、いずれも当サイトに実データを掲載しています。

マフィア映画|『ゴッドファーザー』の権威の象徴

ギャング映画で葉巻が繰り返し描かれるのは、実際の著名なマフィアたちが葉巻を好んだことの反映でもあります。『ゴッドファーザー』では、ドン・ヴィトー・コルレオーネが葉巻をくゆらせる仕草そのものが、一家の頂点に立つ者の貫禄を表す演出として使われ、五大ファミリーの会合シーンでも各ファミリーのドンたちが揃って葉巻を手にしています。

アニメ・漫画のキャラクター|スモーカーとクロコダイル

日本の漫画・アニメでも、葉巻は「一癖ある実力者」を表す小道具としてしばしば使われます。『ONE PIECE』の海軍将校スモーカーは常に2本の葉巻を同時にくわえる姿がトレードマークで、実写ドラマ版でもこの特徴が忠実に再現されました。同作の元王下七武海クロコダイルも、フックの義手と長いコートに加え、葉巻を愛用するキャラクターとして描かれています。個別作品の詳しい考察はここでは踏み込みませんが、葉巻が「貫禄」や「一筋縄ではいかなさ」を伝える記号として使われている点は、政治家や映画のイメージと共通しています。

人物ゆかりの葉巻を実際に試すには

ここまで紹介した銘柄は、いずれも当サイトの銘柄データベースで価格・サイズ・強さを確認できます。

人物 銘柄 サイズ(ヴィトラ) 参考価格
チャーチル ロメオ・イ・フリエタ チャーチル チャーチル(178mm/47) ¥10,000〜14,000
チャーチル H・アップマン サー・ウィンストン チャーチル(178mm/47) ¥12,000〜16,000
吉田茂 ヘンリー・クレイ(現行ライン) コロナ〜トロ ¥1,650〜2,200
カストロ コイーバ エスプレンディード チャーチル(178mm/47) ¥10,000〜15,000
ケネディ H・アップマン プチコロナ プチコロナ(129mm/42) ¥4,000〜5,500
ヘミングウェイ フエンテ ヘミングウェイ クラシック ペルフェクト(178mm/48) ¥4,500〜6,500
007(ボンド) モンテクリスト No.1 ロンズデール(165mm/42) ¥3,300

初めての1本を選ぶ際は、いきなり高価格帯を狙うより、まず自分の好みの強さとサイズを知ることが近道です。基本から知りたい方は葉巻とは?、キューバ産ブランドの全体像はキューバ葉巻の5大ブランド完全ガイド、初心者向けの選び方は初心者におすすめの葉巻10選で詳しく解説しています。

まとめ

葉巻は、チャーチルや吉田茂のような政治家にとっては威厳と自己演出の道具であり、ヘミングウェイのような作家にとっては創作の伴走者であり、007やマフィア映画では「一筋縄ではいかない人物」を示す記号として使われてきました。共通するのは、葉巻がただの嗜好品ではなく、その人物の物語と分かちがたく結びついていたという点です。逸話に登場した銘柄は今も実際に入手でき、当サイトのデータで価格やサイズを確認したうえで、自分に合う1本を選んでみてください。

※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。喫煙は健康に影響を及ぼす可能性があります。本記事の価格は当サイト掲載データに基づく参考価格で、実際の販売価格は店舗・時期により異なります。

よくある質問

「チャーチル」サイズ(ヴィトラ)とは何ですか?▾

全長7インチ(約178mm)・リングゲージ47前後の太めで長い葉巻サイズです。ロメオ・イ・フリエタ社が、贔屓客だったウィンストン・チャーチルにちなんで既存サイズを改名したのが由来とされ、今では世界中のメーカーが使う標準サイズ名になっています。

吉田茂が愛した葉巻の銘柄は何ですか?▾

英国大使時代の逸話で知られる銘柄は「ヘンリー・クレイ」です。滞在先ですれ違った紳士の葉巻の香りに惹かれ、娘の和子に銘柄を尋ねさせたという逸話が伝わっています。愛用のシガーケースは大磯の旧吉田茂邸に現存し展示されています。

モンテクリストという名前の由来は何ですか?▾

1935年の創業時、キューバの葉巻工場で職人たちに本を読み聞かせる「朗読係」が愛読していたアレクサンドル・デュマの小説『モンテ・クリスト伯』にちなんで命名されました。箱のロゴにも小説にちなむ剣のモチーフが使われています。

コイーバはどうやって生まれたブランドですか?▾

1960年代半ば、フィデル・カストロの護衛が個人的に吸っていた葉巻を気に入ったことがきっかけで、1966年に要人向け専用ブランドとして誕生しました。一般販売が始まったのは1982年からです。

007(ジェームズ・ボンド)が映画で吸っていた葉巻は?▾

原作小説のボンドは葉巻を吸いませんが、映画では2代目ロジャー・ムーアが『死ぬのは奴らだ』(1973年)でモンテクリストNo.1を吸ったのが最初です。ピアース・ブロスナン版ではロメオ・イ・フリエタ チャーチルを勧められる場面もあります。

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20歳未満の方の喫煙は法律で禁じられています。喫煙は、あなたにとって健康リスクを高めます。本記事は喫煙を推奨するものではありません。