葉巻の吸い方完全ガイド|肺に入れない「ふかし方」からカット・着火・灰の作法まで
葉巻の吸い方の最大のポイントは、煙を肺に入れずに口の中で「ふかす」ことです。手順は、①吸い口を2〜3mmだけカットする、②火を近づけてあぶってから均一に着火する、③1〜2分に1回のペースでゆっくり吸う、の3ステップ。この記事では、初めてでも失敗しないカット・着火・喫煙ペース・灰の扱い・火の消し方までを順番に解説し、最初の一本の選び方と、練習に向いた場所まで紹介します。
葉巻の吸い方は「ふかす」が基本|煙は肺に入れない
葉巻と紙巻きたばこの最大の違いは、煙を肺に入れないことです。葉巻は口の中に煙を含み、香りと味わいを感じたら、そのまま吐き出します。これを「ふかす」と呼びます。
紙巻きたばこの感覚で肺に吸い込むと、煙が濃厚なため激しくむせたり、気分が悪くなったりします。ふだん紙巻きを吸っている人ほど無意識に吸い込みやすいので、最初は「口の中に煙を招き入れて、ゆっくり返す」イメージを持つとうまくいきます。
香りをより深く感じたいときは、口に含んだ煙を少しだけ鼻から抜く方法もありますが、これは慣れてからで十分です。
吸う前に: 覚えておく用語は3つだけ
手順の前に、3つだけ用語を覚えておくと迷いません。
- ヘッド: 口をつける側。丸く閉じられており、キャップと呼ばれる葉で留められています
- フット: 火をつける側。たばこ葉の断面が見えています
- バンド: 胴に巻かれた銘柄ロゴ入りの帯
カットするのはヘッド側、火をつけるのはフット側です。
手順1: カット|切るのは先端の2〜3mmだけ
ヘッドのキャップ部分を専用カッターで切り落とし、空気の通り道を作ります。ポイントはただひとつ、切りすぎないことです。
葉巻をよく見ると、ヘッドの丸みが終わるあたりに「肩」のようなラインがあります。切るのはこの肩より先端側、目安として2〜3mmだけ。深く切りすぎると、外側の葉(ラッパー)がほどけて巻きが崩れてしまいます。
カッターは両刃のギロチンタイプが基本で、ほかに穴を開けるだけのパンチカッター、V字に切り込むVカッターがあります。初心者はまずシガーバーでカットしてもらい、感覚をつかんでから自分の道具を選ぶと失敗がありません。
手順2: 着火|いきなり火を当てず「あぶって」から
着火にはマッチかガスライターを使います。オイルライターは燃料の匂いが葉巻に移るため避けるのが定石です。
いきなり炎を押し当てるのではなく、まずフットを炎の少し上にかざし、回しながら全体を軽くあぶります。フットの表面がうっすら色づいたら、葉巻を口にくわえ、軽く吸いながら回して全体に均一に火を入れます。
最後にフットを自分側に向けて軽く息を吹きかけ、燃焼面が均一に赤くなっているか確認しましょう。火のつき方が偏っていると、片側だけ燃え進む「片燃え」の原因になります。
手順3: 吸うペースは1〜2分に1回
基本のリズムは次のとおりです。
- 5秒ほどかけて、ゆっくり煙を口の中に吸い込む(鼻では呼吸を続ける)
- 煙を口の中で転がすように1〜2秒味わう
- ゆっくり吐き出す
- 1〜2分休ませて、また1に戻る
紙巻きのようにスパスパ吸うと燃焼温度が上がりすぎて、辛味や苦味が強く出ます。「せわしなく吸うほどまずくなる」のが葉巻です。飲み物を片手に、会話や読書を挟みながら、ゆったり付き合ってください。
所要時間はサイズ次第です。小ぶりなハーフコロナなら30分前後、定番のロブストで45〜60分、大型のチャーチルでは90分ほど。初心者はまず30〜45分で吸い終えられる小ぶりのサイズから始めるのがおすすめです。
灰は「落とさない」、火は「消さない」
意外に思われるのが、灰と火の扱いです。
灰には、燃焼温度を適切に保つ断熱材の役割があります。こまめに叩き落とすと過燃焼で味が荒れるため、2〜3cmほど育ててから、灰皿のふちにそっと押し当てて折るように落とします。紙巻きのようにトントンと叩くのはNGです。
吸い終わるときも、火をもみ消してはいけません。葉巻は灰皿に置いておけば数分で自然に消えます。もみ消すと燃えかすの不快な臭いが立ちのぼり、周囲の迷惑にもなります。「置くだけで消える」と覚えてください。
初心者がやりがちな失敗と対処法
- むせてしまう: 煙が肺に入っています。鼻呼吸を続けたまま、口だけで吸うことを意識しましょう
- 辛い・苦い: 吸うペースが速すぎます。2分に1回まで落とし、それでも強ければ数分休ませます
- 片側だけ燃える: 燃えていない側をライターで軽くあぶって補正します
- 途中で消えた: 問題ありません。灰を軽く整えてから再着火すればOKです
- 気分が悪くなった: 無理せずそこで終えましょう。空腹での1本は避け、甘みのある飲み物を用意しておくと安心です
最初の一本はどう選ぶ?
葉巻スイタイの銘柄データベースには899銘柄が登録されており、強さ・サイズ・価格で絞り込めます。初心者向けの条件は「強さが穏やか」「小ぶり」「1,000〜3,000円台」の3つ。
たとえばキューバ産のグアンタナメラ クリスタレス(参考価格990円)は1,000円以下で買えるハバナ入門の定番ですし、H・アップマン ハーフコロナは長さ90mm・約30分で吸い終えられる手頃なサイズです。銘柄選びは初心者におすすめの葉巻10選で、予算感は葉巻の値段の相場ガイドで詳しく解説しています。
練習するならシガーバーが近道
道具を揃える前に、まずシガーバーで1本吸ってみるのが上達の近道です。カットも着火もプロが目の前でやってくれるうえ、予算と好みを伝えれば銘柄も選んでもらえます。
葉巻スイタイには全国227軒のシガーバー・葉巻が吸えるバーが掲載されており、うち47軒は初心者歓迎の店です。東京のシガーバー一覧では、初心者歓迎・一人向け・深夜営業の条件で絞り込めます。初めて行く前にはシガーバーのマナーガイドにも目を通しておくと安心です。
まとめ
- 煙は肺に入れず、口の中でふかして香りを楽しむ
- カットは先端2〜3mmだけ。切りすぎない
- 着火は「あぶってから」。オイルライターは避ける
- ペースは1〜2分に1回。急ぐほどまずくなる
- 灰は育ててから折る。火は置いて自然に消す
※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。
よくある質問
葉巻の煙は肺に入れますか?▾
入れません。葉巻は煙を口の中に含んで香りと味を楽しみ、そのまま吐き出す「口腔喫煙」が基本です。肺に入れると煙が濃厚なため激しくむせることがあります。
葉巻1本にどのくらい時間がかかりますか?▾
サイズによります。小ぶりなハーフコロナで30分前後、定番のロブストで45〜60分、大型のチャーチルでは90分ほどが目安です。初心者は30〜45分で吸い終えられる小ぶりのサイズがおすすめです。
葉巻が途中で消えてしまったら失敗ですか?▾
失敗ではありません。ゆっくり吸う葉巻は途中で消えることが普通にあります。灰を軽く整えてフットをあぶり直せば再着火できます。ただし長時間放置すると風味が落ちるので、その日のうちに吸い切るのが基本です。
葉巻を吸うのに必要な道具は何ですか?▾
最低限、シガーカッターとマッチまたはガスライターの2つです。オイルライターは燃料の匂いが移るため避けましょう。シガーバーで吸うなら道具はすべて店にあるので手ぶらで問題ありません。
初心者はどこで葉巻を吸うのがおすすめですか?▾
初心者歓迎のシガーバーがおすすめです。カットや着火をスタッフが目の前でやってくれるので、正しい手順を一度で覚えられます。葉巻スイタイには全国227軒のシガーバーが掲載されており、うち47軒が初心者歓迎の店です。
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20歳未満の方の喫煙は法律で禁じられています。喫煙は、あなたにとって健康リスクを高めます。本記事は喫煙を推奨するものではありません。