葉巻を毎日3本くらい吸っている。
家でも吸うし、店でも吸う。
なのでシガーバーにもそれなりに行った。
面白いのは、同じ一本の葉巻でも、どこで吸うかによってかなり味が変わることだ。
静かに一本と向き合いたい夜もあれば、誰かと話しながら吸いたい日もある。
昼間から葉巻を咥えてパソコンを開きたい日もある。
今回は「一番うまい店」というより、自分が何をしたいかで選んでいる3軒を紹介する。
一人で、何もせず吸うなら「歯車」
扉を開けると、まず暗い。
バーはだいたい暗いものだが、歯車の暗さは少し違う。
酒を飲んで騒ぐための暗さではなく、余計なものを見なくて済む暗さという感じがする。
マスターも静かだ。
こちらから何かを求めなければ、必要以上には話しかけてこない。
客も静かなので、店内で大声で談笑するような雰囲気ではない。
むしろ、喋ってはいけないような空気すら少しある。
葉巻に火をつけて、椅子に沈む。
やることはない。
スマホも見ない。
誰とも話さない。
グラスと灰皿だけが目の前にある。
吐き出した煙が暗闇の中でゆっくり形を変えて、やがて消えていく。
それを見て、また吸う。
歯車では、葉巻を吸う以外のことをしないのが一番いい。
普段、葉巻を吸いながら仕事をしたり、人と話したりしている自分でも、ここでは何もしない。
一本が燃え尽きるまでの一時間を、そのまま一時間として過ごす。
そういう店。
バー歯車の基本情報
- 場所: 東京都新宿区若宮町16 塩谷ビル2階(神楽坂)
- 営業時間: 15:00〜24:00、月曜定休
- 席数: 10席。予約もできる
- 全席喫煙可。店にシガーの用意はあるが、銘柄や在庫は変わるので注文時に相談を
- バー歯車の店舗ページ|神楽坂のシガーバー一覧
誰かと話したい夜は「ダビドフ オブ ジュネーブ銀座」
逆に、一人で入ったのに誰かと喋りたくなるのがダビドフ銀座。
店内にはコの字型のソファがあり、他のお客さんと自然に近い距離で座ることになる。
葉巻という趣味は不思議なもので、吸っている人間もまあまあ変わっている。
経営者だったり、妙に葉巻に詳しい人だったり、海外を飛び回っている人だったり。
普通に生活していたら話さないような人と、一本の葉巻をきっかけに話すことがある。
自分もここで、たまたま隣になった人と何度も話が盛り上がった。
誰かが吸っている葉巻を見て、
「それ、どうですか」
くらいから始めてもいい。
葉巻には一本吸い終わるまで一時間くらいかかる。
その長さが、知らない人と話すには妙にちょうどいい。
酒場ほど騒がしくないし、喫茶店ほど他人行儀でもない。
一人で入っても、一人のまま帰るとは限らない。
今日は少し誰かと話したい。
そんな日はここに行く。
ダビドフ オブ ジュネーブ銀座店の基本情報
- 場所: 東京都中央区銀座8丁目5-6 1F(銀座並木通り沿い)
- 営業時間: 月〜金 12:00〜20:00、土日 12:00〜19:00
- 温度・湿度管理されたウォークインヒュミドールがあり、銘柄選びから切り方・火の付け方までスタッフが案内してくれる。最初の一本にも向く店
- 会員登録で葉巻を一本もらえる
- ダビドフ オブ ジュネーブ銀座店の店舗ページ|銀座のシガーバー一覧
葉巻を吸いながら仕事するなら「コネスール丸の内」
昼間から葉巻を吸いたくなる日もある。
しかも、仕事もしないといけない。
そういう時はコネスール丸の内に行く。
ホテルの中にあり、空間はかなり上質だ。
席に座ってパソコンを広げても浮かない。
テーブルもあるので、普通に数時間仕事ができる。
一本吸って、コーヒーを飲んで、メールを返す。
灰が伸びてきたら落として、またキーボードを叩く。
葉巻を吸う場所には、どうしても「夜の遊び」という雰囲気がある。
ここは少し違う。
昼間の時間の中に、葉巻をそのまま置ける。
17時までのカフェタイムならチャージもかからない。
日曜日はソフトドリンクのおかわりが半額なので、長居もしやすい(サービス内容は変わることがあるので、最新の情報は店で確かめてほしい)。
休日の午後、特に予定もないけど家にはいたくない。
そんな時にパソコンを持って行って、一本か二本吸いながら適当に作業する。
個人的にはかなり好きな使い方だ。
ル・コネスール 丸ノ内ホテル・TOKYOの基本情報
- 場所: 東京都千代田区丸の内1-6-3 丸ノ内ホテル7F(東京駅丸の内北口から徒歩約1分)
- 営業時間: カフェタイム 11:00〜17:00、バータイム 17:00〜23:30(日祝は23:00まで)。年中無休
- 席数: 36席
- 17時以降はバータイムチャージあり。シガーは常時100種類以上そろい、ショップ併設なのでその場で選んで吸える
- ル・コネスール 丸ノ内ホテル・TOKYOの店舗ページ|丸の内のシガーバー一覧
葉巻は、どこで吸うかまで含めて葉巻だと思う
一本だけに集中したいなら、歯車。
知らない誰かと煙を囲みたいなら、ダビドフ銀座。
葉巻を吸いながら午後をだらだら使いたいなら、コネスール丸の内。
同じ東京のシガーバーでも、使い方はかなり違う。
自分は毎日葉巻を吸うので、「特別な夜に行く店」だけでは足りない。
一人になりたい日もあるし、人と話したい日もある。
仕事しながら吸いたい日もある。
結局、葉巻そのものと同じくらい、今日はどんな時間を煙にしたいかで店を選んでいる。
ちなみに、葉巻スイタイに載っている東京の「葉巻が吸える店」は2026年8月時点で249軒ある。この3軒がしっくりこなくても、自分の過ごし方に合う店はどこかにあるはずだ。東京のシガーバー一覧から探してみてほしい。
※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。



