葉巻スイタイ
銘柄解説

葉巻のブランド一覧|産地別192ブランド1,674銘柄を実データで整理【2026年】

公開: 2026年8月27日更新: 2026年8月27日

葉巻のブランドは、製造拠点の国で見るとキューバ・ドミニカ共和国・ニカラグア・ホンジュラスの4カ国に集まります。葉巻スイタイの2026年8月27日時点の公開データでは、掲載ブランドは192、銘柄は1,674。拠点国を確認できた128ブランドのうち99ブランドがこの4カ国で、残りはドイツ・オランダなどのドライシガー系です。1本売りの参考価格は中央値2,500円。この記事では、産地別のブランド一覧、価格帯の実データ、同じ名前のブランドが2つ存在する理由を整理します。

※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。

結論|「主要4カ国+ドライシガー勢」で覚える

拠点国 ブランド数 掲載銘柄数 1本売りの中央値 代表ブランド
ニカラグア 35 494 2,150円 パドロン、オリバ、マイ・ファーザー
ドミニカ共和国 27 431 3,100円 ダビドフ、アルトゥーロ・フエンテ
キューバ 25 185 5,500円 コイーバ、モンテクリスト、ロメオ・イ・フリエタ
ホンジュラス 12 194 2,500円 ロッキー・パテル、カマチョ
欧州・アジア・米州(ドライシガー系) 29 157 ― カフェクレーム、クラブマスター、ネオス

中央値は、既定の販売単位が1本の銘柄だけを集計した参考価格です(対象792銘柄)。ドライシガー系はパックや缶単位の掲載が多く、1本あたりの比較ができないため中央値は出していません。

ブランド名から選ぶなら、まず拠点国で価格の階段を把握するのが早道です。キューバ産は1本5,000円台が中心、ニカラグア産は2,000円台が中心と、同じ「プレミアムシガー」でも入口の金額が倍以上違います。銘柄単位の絞り込み方は葉巻の選び方、価格全体の相場は葉巻の値段で詳しく扱っています。

掲載データで見るブランドの分布

192ブランドのうち、銘柄が1つ以上ひもづくのは175ブランドです。拠点国が未確認の64ブランドを除くと、主要4カ国が99ブランド・1,304銘柄を占めます。

ただし、ブランドの拠点国と1本1本の生産国は別です。銘柄側の生産国で数えるとニカラグア523、ドミニカ共和国435、ホンジュラス177、キューバ177となり、ブランド単位の集計とは並び方が変わります。ニカラグアやホンジュラスの工場で他国ブランドの銘柄が作られることがあるためです。

19世紀以降の葉巻バンドを集めた展示(118点)
バルセロナ・マレス美術館に並ぶ118点の葉巻バンド。ブランドはこのバンドで識別される(CC BY-SA 4.0)

ブランドの数が多いのは今に始まった話ではありません。上の展示写真のように、葉巻は1本に巻かれたバンドでブランドを見分ける文化が19世紀から続いています。掲載中の全ブランドはブランド一覧ページから銘柄数つきで確認できます。

キューバ|25ブランド185銘柄

キューバ産の葉巻(ハバノス)は国営のハバノス社が輸出を一元管理しているため、ブランドの数が増えにくく、名前が世界共通です。掲載25ブランドの上位はこうなっています。

ブランド 掲載銘柄数 1本売りの最安
ロメオ・イ・フリエタ 29 2,640円
コイーバ 27 6,270円
モンテクリスト 23 2,530円
パルタガス 23 3,190円
H・アップマン 13 2,530円
オヨ・デ・モンテレイ 11 2,970円
ボリバル 9 2,100円
ホセ・L・ピエドラ 8 1,600円
トリニダッド 7 5,610円
キンテロ 5 1,100円

コイーバとトリニダッドは最安でも5,000円を超えます。一方、ホセ・L・ピエドラは1,600円、キンテロは1,100円、グアンタナメラは990円からで、1,000円前後の選択肢もあります。「キューバ産は高い」は全体としては正しいものの、ブランドを変えれば入口は下がります。5大ブランドの味の違いはキューバ葉巻の5大ブランド比較にまとめました。

ドミニカ共和国|27ブランド431銘柄

プレミアム葉巻の生産量で世界最大級の国で、掲載銘柄数もキューバの2倍を超えます。

ブランド 掲載銘柄数 1本売りの最安
ダビドフ 102 1,300円
アルトゥーロ・フエンテ 77 2,050円
ベガフィナ 37 770円
ラ・ガレラ 36 1,200円
E.P. カリージョ 28 3,300円
クリストフ 20 1,500円
フェリオ テゴ 17 3,100円
マカヌード 15 1,200円

ダビドフとアルトゥーロ・フエンテの2社だけで179銘柄。高額品まで幅広く収録しているため、この国の平均価格は上に引っ張られます。産地の全体像はドミニカ葉巻ガイド、ダビドフの読み解き方はダビドフの選び方へ。

ニカラグア|35ブランド494銘柄

ブランド数・銘柄数とも最多で、近年の新興ブランドの多くがここに集まります。1本売りの中央値2,150円は主要4カ国で最も低く、価格の裾野が広いのが特徴です。

ブランド 掲載銘柄数 1本売りの最安
A.J.フェルナンデス 45 1,050円
アガノルサリーフ 41 1,800円
アロマ・デ・ニカ 32 600円
プラセンシア 31 1,850円
マイ・ファーザー 26 1,100円
タトゥアヘ 26 1,000円
オリバ 23 1,210円
クオラム 20 450円
ホヤ・デ・ニカラグア 19 900円
パドロン 17 2,600円

クオラムの450円は、手巻きのプレミアムシガーとしては掲載中で最も安い部類です。産地としての選び方はニカラグア葉巻254銘柄ガイド、代表格の読み方はパドロンの選び方で扱っています。

ホンジュラス|12ブランド194銘柄

ブランド数は12と少ないのに銘柄数は194あります。ロッキー・パテルが103銘柄と単独で半分以上を占めるためです。

ブランド 掲載銘柄数 1本売りの最安
ロッキー・パテル 103 1,250円
カマチョ 18 2,400円
アラディーノ 11 2,200円
ドン・トーマス 11 820円
フロール・デ・コパン 11 1,100円

1本売りの上限は5,800円で、4カ国のなかで最も価格の幅が狭い産地です。予算の見通しが立てやすく、シリーズごとの違いを試すのに向きます。ヴィンテージ表記の意味はロッキー・パテルの選び方で解説しています。

欧州・アジアのドライシガー系ブランド|たばこ屋で最初に出会う層

たばこ専門店やコンビニの棚で最初に目に入るのは、実はこの層です。手巻きのプレミアムシガーとは製法も価格も別で、掲載29ブランド157銘柄が該当します。

1本売りが確認できるものは400円前後からで、主要4カ国のプレミアムシガーより一段安い価格です。ただしこの層は10本入りの箱や缶で売られることが多く、掲載の参考価格も1本単位とパック単位が混在します。購入時は必ず販売単位を確認してください。シガリロとの線引きはシガリロとは、香りつきの銘柄は甘い葉巻おすすめで扱っています。

同じブランド名が2つある理由|キューバ版と非キューバ版

モンテクリスト、ロメオ・イ・フリエタ、パルタガス、H・アップマン、オヨ・デ・モンテレイ。これらはキューバ産と非キューバ産(多くはドミニカ共和国産)が同じ名前で併存しています。理由は歴史にあります。

モンテクリストは1935年にキューバで生まれ、1960年に国有化されました。創業者側は国外でブランドの再興を図り、商標をめぐる争いを経て、キューバ国内の商標とキューバ国外の商標が別々の会社に帰属する形になりました。1962年からの米国の対キューバ禁輸で米国市場にキューバ産が入らなくなったことが、非キューバ版が育つ土壌になりました。

ダビドフはやや違う経緯です。1967年にキューバで自社生産を始めましたが、1990年代初頭にキューバとの契約を終え、拠点をドミニカ共和国へ移しました。掲載データでダビドフの拠点国がドミニカ共和国になっているのはこのためです。

日本には米国のような禁輸がないため、同じ名前のキューバ版と非キューバ版が同じ店に並ぶこともあります。買うときは箱やバンドの「Habana / Cuba」表記と、通販ページの生産国表記を見てください。味の傾向も価格も別物です。用語の確認は葉巻用語集が便利です。

ブランド別の中心価格|実データで比較

同じブランドでもシリーズによって価格が動きます。1本売りの掲載が6銘柄以上あるブランドについて、中央値を並べました。

ブランド 1本売りの掲載数 中央値
コイーバ 15 13,200円
ダビドフ 43 7,200円
モンテクリスト 11 5,720円
パドロン 9 5,600円
H・アップマン 9 4,620円
アルトゥーロ・フエンテ 20 4,500円
ロメオ・イ・フリエタ 12 4,500円
ロッキー・パテル 34 2,700円
オリバ 14 2,310円
アガノルサリーフ 28 2,200円
ホヤ・デ・ニカラグア 11 1,450円
アロマ・デ・ニカ 22 1,300円
クオラム 14 800円

同じ「キューバの名門」でも、コイーバの中央値13,200円とロメオ・イ・フリエタの4,500円では予算が3倍違います。ブランド名の知名度と価格帯は必ずしも一致しません。

初心者はどのブランドから選ぶ?予算別の入口

いずれも参考価格で、値上げや取扱状況で変わります。銘柄そのものの選び方は葉巻初心者におすすめの10銘柄へ。

ブランドで選ぶときの3つの注意点

  1. 値段は店で変わらない: 日本の葉巻は財務省の認可を受けた小売定価で売られ、全国一律です(財務省・小売定価の認可情報)。掲載データでも2,088品目の認可定価を突き合わせ、527銘柄・83ブランドを公式定価とひもづけています。「安い店を探す」よりも、予算に合うブランドとサイズを選ぶほうが効きます。
  2. ブランド内の幅がブランド間の差より大きい: ダビドフは1,300円から数万円まで、アルトゥーロ・フエンテは2,050円から1万円超まで。ブランドを決めても、シリーズとサイズで支払額は大きく動きます。
  3. 入手できるかを先に見る: 掲載1,674銘柄のすべてが常に買えるわけではありません。買える場所の探し方は葉巻はどこで買える?、店で吸うなら東京のシガーバーなどの地域ページから探せます。

まとめ

  • 拠点国が判明した128ブランドのうち99が、キューバ・ドミニカ共和国・ニカラグア・ホンジュラスの4カ国
  • 1本売りの中央値はキューバ5,500円、ドミニカ3,100円、ホンジュラス2,500円、ニカラグア2,150円
  • 同名ブランドのキューバ版と非キューバ版は、日本では同じ店に並ぶ。生産国表記で見分ける
  • ブランド名だけで決めず、シリーズとサイズまで下りると予算が合わせやすい

掲載価格はいずれも参考価格です。健康への影響については、葉巻のニコチン・タールで公表されている事実を整理しています。

よくある質問

葉巻のブランドはいくつありますか?▾

公的な統計はありません。葉巻スイタイでは2026年8月27日時点で192ブランド・1,674銘柄を掲載しています。拠点国が判明した128ブランドの内訳は、ニカラグア35、ドミニカ共和国27、キューバ25、ホンジュラス12です。

初心者はどのブランドから始めるといいですか?▾

価格から入るのが確実です。1本1,000円前後ならクオラムやベガフィナ、1,000〜2,500円ならダビドフのプリメロスやオリバのセリエGに入門ラインがあります。キューバ産に絞ると最安でも1,000円前後で、コイーバは6,000円台から。最初の1本には少し重い価格です。

キューバ産と非キューバ産のブランドは何が違いますか?▾

流通の仕組みが違います。キューバ産は国営のハバノス社が輸出を一元管理し、ブランド名は世界共通。増えも減りもしません。非キューバ産はドミニカ共和国・ニカラグア・ホンジュラスの各メーカーが独自に展開するため、新しいブランドやシリーズが次々に登場します。掲載データの1本売り価格でも、キューバ産の中央値5,500円に対しニカラグア産は2,150円です。

同じ名前のブランドがキューバ産と非キューバ産の両方にあるのはなぜですか?▾

商標が二つに割れました。1930年代から続くキューバのブランドは1960年の国有化で国有企業のものになり、創業者側は国外で同じ名前のブランドを立ち上げました。結果として、商標はキューバ国内向けと国外向けで別々の会社に帰属しています。1962年に始まった米国の対キューバ禁輸のもとで非キューバ版が米国市場で育ったことも、両者が並び立つ理由です。日本では両方が流通します。生産国の表記を確認してください。

ブランドや店によって値段は変わりますか?▾

変わりません。葉巻はたばこ税法にもとづく認可制で、財務省が認可した小売定価で全国どこでも同じ値段です。ただし通販の送料や、店で吸う場合のチャージ・ドリンク代は別にかかります。

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