葉巻は英語で cigar(発音は「スィガー」に近く、後ろの音節を強く読むsi-GAR)と言います。ただしcigarette(紙巻きタバコ)やcigarillo(シガリロ)とは全くの別単語で、混同すると通じません。この記事では単語の使い分けから「葉巻を吸う」「葉巻をくわえる」といった動詞表現、シガーバーで使える英会話、銘柄名の由来言語まで、葉巻専門メディアの視点で一つにまとめて解説します。
結論:葉巻は英語で「cigar」
葉巻の英語表記は cigar です。発音記号は /sɪˈɡɑːr/で、カタカナで無理に書くなら「スィガー」に近く、強く読むのは後ろの音節(si-GAR)です。日本語ではすでに「シガーバー」「シガー」という表記が定着していますが、これは英語のネイティブ発音というよりカタカナ読みに近いもの。海外で通じさせたいなら、語頭を軽く、後ろを長く伸ばすイメージで発音すると伝わりやすくなります。
語源は諸説ありますが、スペイン語の cigarro が英語に入ったとされ、さらにマヤ語で「(タバコを)吸う」を意味する sikar に由来するという説が有力です。葉巻そのものの歴史や構造は「葉巻とは?」で詳しく解説しています。
cigar・cigarette・cigarillo・tobaccoの違い|「タバコ」の落とし穴
日本語の「タバコ」は場面によって英語の別単語に対応します。まずは一覧で整理します。
| 英単語 | 日本語での近い意味 | 巻く素材・特徴 |
|---|---|---|
| tobacco | タバコの葉(原料) | 乾燥・発酵させた植物そのもの。「吸うモノ」というより原料の呼び方 |
| cigarette | 紙巻きタバコ | 刻んだタバコの葉を「紙」で巻いたもの。フィルター付きが主流 |
| cigar | 葉巻 | タバコの葉そのものを「葉」で巻いたもの。紙は使わない |
| cigarillo | シガリロ | 細く短い葉巻。紙巻きタバコに近いサイズだが巻く素材は葉 |
| little cigar | リトルシガー | シガレットとほぼ同サイズだが、紙ではなく再生葉のシートで巻いた小型の葉巻 |
注意したいのは、日本語の「タバコを吸う?」を反射的に "Do you smoke tobacco?" と訳してしまうケースです。tobaccoはあくまで植物・原料としての呼び方で、一服誘うときは "Do you smoke?" や "Want a cigarette?" と言うのが自然。逆に葉巻の話をしている最中に cigarette と言うと、紙巻きタバコの意味で伝わってしまいます。より詳しい違いは「葉巻とタバコの違い」、シガリロとの比較は「葉巻とシガリロの違い」で解説しています。
「葉巻を吸う」「葉巻をくわえる」…すぐ使える動詞・フレーズ10選
サジェストによく出る言い回しに直接答える形で、動詞表現をまとめました。
- smoke a cigar ― 葉巻を吸う(最も基本の言い方)
- light a cigar ― 葉巻に火をつける
- cut a cigar ― 葉巻の吸い口をカットする
- draw on a cigar / take a puff ― 一服する、煙を口に含む(葉巻は肺に入れないのが基本です)
- puff on a cigar ― 葉巻をふかす(口の中で香りを楽しみ、そのまま吐き出す)
- hold a cigar in one's mouth / clench a cigar between one's teeth ― 葉巻をくわえる
- tap the ash off ― 灰を落とす
- let a cigar go out ― 葉巻の火を自然に消す
- relight a cigar ― 消えた葉巻に火をつけ直す
- enjoy a cigar with a drink ― 酒と一緒に葉巻を楽しむ
正しい吸い方の手順は「葉巻の吸い方完全ガイド」で日本語で詳しく解説しています。
葉巻の部位・道具の英語
葉巻本体や道具の名称も英語で覚えておくと、海外のシガーショップやシガーバーで会話がスムーズになります。
| 部位・道具 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 外側の巻き葉 | wrapper | 見た目・香りを左右する最外層の葉 |
| つなぎ葉 | binder | フィラーをまとめる内側の葉 |
| 中身の葉 | filler | 味わいを決めるブレンドされた葉 |
| 火をつける側の断面 | foot | 着火する側の端 |
| 吸い口側の巻き止め | cap | 吸う前にカットする部分 |
| 帯(銘柄ロゴ) | band | シガーバンドと呼ばれる帯 |
| 保湿ケース | humidor | ヒュミドール |
| 葉巻カッター | cutter | ギロチン・パンチなど種類がある |
| ターボライター | torch lighter | 強い風でも消えにくい着火用ライター |
より詳しい葉巻用語の一覧は「葉巻用語集」にまとめています。
「葉巻型」は英語で cigar-shaped
形状を表す「葉巻型」は英語で cigar-shaped と言います。UFO目撃談でおなじみの「葉巻型UFO」は英語でも "cigar-shaped UFO" と表現されます。ほかにも cigar-shaped balloon(葉巻型の気球)のように、細長い円筒形全般を形容する定番の言い回しです。
豆知識:イディオム "Close, but no cigar"(惜しい!)の由来
英語には葉巻にちなんだイディオムがあります。"Close, but no cigar" は「惜しい」という意味で、日常会話やドラマにもよく登場します。由来は20世紀初頭のアメリカで、カーニバルの的当てゲームの景品として葉巻がよく使われていたこと。あと一歩で勝てなかった参加者に、屋台の主人が "Close, but no cigar!"(惜しい、景品はなしだよ)と声をかけたことが定着したとされています。
シガーバー・海外のシガーショップで使える英会話ミニ集
海外旅行や出張でシガーバー・ショップに立ち寄るときに使える定番フレーズです。
- "What would you recommend for a beginner?" ― 初心者におすすめは何ですか?
- "Something mild, please." ― マイルドなものをお願いします(強さを伝える)
- "I'd like something full-bodied." ― 強めのものが欲しいです
- "Could you cut this for me?" ― これをカットしてもらえますか?
- "Do you have a light?" ― 火を貸してもらえますか?
- "How long does this one usually take to smoke?" ― これはどれくらいの時間で吸い終わりますか?
- "Can I bring my own cigar?" ― 持ち込みはできますか?(BYOC = bring your own cigarと呼ばれる習慣)
初めてのシガーバーでの流れやマナーは「シガーバーとは?初めてでも安心ガイド」「シガーバーのマナー完全ガイド」も参考にしてください。
おまけ:中国語では「雪茄」
中国語で葉巻は 雪茄(拼音:xuějiā、カタカナ読みではシュエジャーに近い)と表記します。英語 cigar の音を漢字に当てた音訳語で、「雪」と「茄(ナス科の植物を表す字)」を組み合わせています。灰が雪のように白く、形が茄子の茎に似ていることに由来するという説がありますが、確定した記録ではなく俗説の域を出ない点には留意してください。
銘柄名はスペイン語由来が多い|861銘柄データベースから5つ紹介
葉巻スイタイが収録する861銘柄(2026年7月時点)を見ていくと、キューバ生まれの名門ブランドにはスペイン語由来の名前が数多くあります。
- Romeo y Julieta(ロメオ・イ・フリエタ) ― スペイン語で「ロミオとジュリエット」。シェイクスピアの戯曲にちなんで名付けられました。
- Montecristo(モンテクリスト) ― アレクサンドル・デュマの小説「モンテ・クリスト伯」から。キューバの葉巻工場には職人が葉を巻く間、朗読係(lector)が本を読み聞かせる伝統があり、人気作にちなんで命名されたと伝えられています。
- Trinidad(トリニダッド) ― スペイン語で「三位一体」を意味する言葉。
- Bolivar(ボリバル) ― 南米独立の英雄シモン・ボリバルの名前から。
- Hoyo de Monterrey(オヨ・デ・モンテレイ) ― スペイン語で「モンテレイの窪地」。キューバの銘産地ビラ・アバホにある畑の名前が由来です。
キューバ葉巻の主要ブランドをまとめて比較したい方は「キューバ葉巻5大ブランド完全ガイド」もあわせてご覧ください。
まとめ
葉巻は英語で cigar、タバコの葉そのものは tobacco、紙巻きタバコは cigarette、細身の葉巻は cigarillo と、似た言葉でも指すモノは全く異なります。「葉巻を吸う」は smoke a cigar、「くわえる」は hold a cigar in one's mouth のように、動詞ひとつで表現できる言い回しを覚えておけば、海外のシガーバーやシガーショップでも困りません。銘柄名の多くがスペイン語由来であることも、葉巻の背景にあるキューバの文化を知る手がかりになります。
※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。




