葉巻スイタイ

滞在体験を形にする

シガーバーの内装は、長く座る時間とサービス動線から決める

写真では魅力的に見えても、長く座ると疲れる、煙がこもる、着火を手伝いにくい店では快適に過ごせません。接客と設備の条件を決め、その条件に合う内装を考えます。

物件契約前に、開業相談をする

希望する雰囲気の写真に加え、席数、想定する客層、滞在時間、接客手順、ヒュミドール容量をお送りください。設備条件も含め、店舗設計者へ相談できる形にまとめます。

まず決めること

設計者へは好きな写真に加え、想定滞在時間、席ごとの用途、接客手順、在庫量、給排気位置を一枚の要件表で渡します。

01

カウンターとソファに違う役割を持たせる

カウンターは一人客との会話や商品説明に向き、ソファは複数人や長時間の滞在を支えやすい席です。主な顧客とサービス方法に合わせて比率を決めます。

席種を決めるときの比較軸
席種向いている利用設計で注意する点
カウンター一人客、商品説明、短い会話奥行き、肘の間隔、着火補助、ボトルと煙の動線
ソファ二人以上、長時間滞在、商談座面、テーブル高、灰皿位置、清掃、席間の気流
半個室会話の独立性を求める利用煙の滞留、避難、見通し、追加の給排気
スタンディング短時間の待機や商品選び安全に着火でき、混雑時も通路を塞がない位置

02

着火から会計までを図面上で歩く

葉巻を選ぶ、カットする、着火する、飲み物を運ぶ、灰皿を替える、追加注文を受ける、会計する。この順番をスタッフと客の双方でたどると、通路や作業台の不足が見えます。

商品選び
ヒュミドール前で説明する人数と、扉を開けても通路を塞がない幅を確保します。
カット・着火
安全な作業面、道具の保管、炎と可燃物の距離、清掃しやすさを決めます。
配膳・灰皿交換
グラス、火の付いた葉巻、スタッフが狭い場所で交差しない動線を作ります。
閉店作業
吸い殻の消火・保管、換気運転、清掃、在庫確認までを設計条件に含めます。

03

顔・葉巻・足元が見える照明にする

落ち着いた雰囲気を求めて店内を暗くしすぎると、葉巻の状態、グラス、段差、メニューが見えません。全体の明るさは抑えつつ、商品、手元、通路には必要な光を当てます。

商品照明
葉巻や箱が見やすく、保管環境へ余計な熱を与えにくい器具と位置を検討します。
手元照明
カット、着火、灰の状態、伝票を無理なく確認できる明るさを確保します。
素材
煙や飲み物の汚れを清掃しやすく、交換・補修できる仕上げを選びます。
家具
座り心地、張地の清掃しやすさ、脚元の安定に加え、搬入と将来の入れ替えも考えます。

04

ヒュミドールは保管庫であり、接客の入口でもある

店内から在庫が見えると、選ぶ楽しさを作れます。一方で、扉の開閉が増え、光や空調の影響を受ける配置では保管が不安定になります。見せ方と管理を同時に設計します。

視認性
入店時に存在が伝わり、スタッフが説明しやすい位置に置きます。
環境
直射日光、空調吹出口、厨房の熱、外壁、頻繁に開く扉から離して検討します。
補充
営業中でも客席を横切りすぎず、箱を安全に運べる経路を確保します。
保守
加湿、排水、電源、センサー、背面機器へ点検時に到達できるようにします。

よくある質問

カウンター中心とソファ中心はどちらがよいですか?

一人客との会話を軸にするならカウンター、複数人の長時間利用を重視するならソファが候補です。客層、客単価、スタッフ数、換気の流れから比率を決めます。

内装デザインを先に決めてもよいですか?

雰囲気や素材の方向性は先に決められます。最終決定は、給排気、空調、厨房、避難、保管設備の条件がそろってからです。設備経路を後から足すと、天井高や意匠が崩れることがあります。

ヒュミドールは店の奥に置くべきですか?

保管環境の安定を優先しつつ、商品を選ぶ体験も考えます。直射日光や熱源、空調の風を避け、客とスタッフの動線を妨げない、案内しやすい位置を選びます。

一般的なバーの家具をそのまま使えますか?

使える場合もあります。長時間の座り心地、灰皿とグラスの置き場、清掃性、火気への配慮、通路幅を実際の営業動作で確認します。

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