葉巻スイタイ

煙の経路を設計する

シガーバーの煙対策は、給気から排出先までを一本で設計する

大きな排気ファンを付けるだけでは、煙が客席を横切ったり、入口から外へ漏れたり、冷暖房が効かなくなったりします。発生場所から屋外の排出先まで、空気の経路を図面と現地で確認します。

物件契約前に、開業相談をする

平面図、設備図、外観・屋上の情報、希望席数、営業時間をお送りください。現地調査で確認する給排気経路と近隣への影響を、施工会社へ相談できる形にまとめます。

まず決めること

施工会社には、1時間で室内の空気が何回入れ替わるかを示す「換気回数」を確認します。あわせて、給気口、煙の流れ、排出先を図示してもらいます。点検や清掃の方法も、この段階で確かめます。

01

煙を人と入口から遠ざける気流を作る

空気は給気口から客席を通り、排気口へ移動します。給気口と排気口が近すぎると、客席の煙を回収できないまま空気だけが抜けます。座る位置、葉巻から煙が出る位置、スタッフの動線を図面に重ねて考えます。

給気
外気の取り入れ位置、温度処理、風の当たり方を決め、入口や隙間だけに依存しないようにします。
煙の流れ
葉巻から出た煙が人や入口を横切らず、排気口へ向かう席配置を考えます。室内全体の換気もあわせて行います。
排気
ダクトの長さや曲がり、フィルターの抵抗を含めても必要な風量が出るか、設備設計で確かめます。
店内と廊下の気圧差
煙が共用廊下へ漏れにくく、扉も無理なく開閉できる状態に調整します。給気不足にも注意が必要です。

02

現地調査では天井裏と建物外周まで見る

室内の寸法だけでは、ダクトが通るか分かりません。天井内の梁、既存設備、外壁、配管などを通す縦穴、屋上、隣接テナント、住戸の窓までたどります。図面と現場が一致しないこともあるため、必ず現地を確認します。

設備会社へ渡す調査項目
調査対象確認する内容判断への使い方
既存設備ファン、ダクト、空調、給気口、電源、制御流用・交換・撤去の範囲を決める
経路梁、壁の貫通、縦穴(シャフト)、共用部、屋上施工可能性と貸主側・借主側の工事負担を確認する
排出先窓、住戸、道路、吸気口、隣接建物臭いの戻りと近隣影響を検討する
運用営業席数、同時喫煙、営業時間、扉の開閉設計条件を実際の営業に合わせる

03

臭いと騒音は建物の外で問題になる

室内で煙が見えなくても、排気口の近くで臭いが集中することがあります。ファンや風切り音、屋上機器の振動も夜間には目立ちます。設備選定と排出位置を同時に検討します。

排気の向き
建物の吸気口、開閉窓、歩道、隣地へ直接向かない位置と高さを検討します。
脱臭
方式ごとに、除去できる物質、交換時期、風量への影響、廃棄・清掃方法を確かめます。脱臭装置を入れるだけで解決するとは考えません。
防音・防振
消音、機器架台、ダクト支持を含め、営業時間帯の周辺環境で確認します。
運用記録
臭いの指摘、フィルター交換、清掃、風量の変化を記録し、早期に調整できるようにします。

04

完成時の測定値と保守手順を受け取る

換気設備は、完成後も手入れが要ります。フィルターの目詰まり、ファンの劣化、席配置の変更によって気流が変わるためです。引き渡し時に、運転モード、測定位置、清掃箇所、交換部品、異常時の連絡先を受け取ります。

試運転
営業時に近い扉の開閉と座席条件で、煙の流れ、臭い、音、室温を確認します。
図面と仕様
完成図、機器型番、フィルター、制御設定、点検口の位置を保管します。
清掃計画
日常清掃、定期点検、専門清掃の担当と頻度を、使用状況に応じて決めます。
再調整
客数や同時喫煙が計画と違った場合に、測定と調整を依頼できる条件を確認します。

よくある質問

大きな換気扇を付ければ煙は解決しますか?

排気量だけでは決まりません。給気が不足すると期待した排気が得られず、扉や空調にも影響します。給気位置、気流、ダクト、排出先を一体で設計します。

空気清浄機があればダクト工事は不要ですか?

空気清浄機だけで、ダクト工事が不要になるとは限りません。機器ごとに除去できる物質と処理量が異なるため、屋外へ排出する設備と併せて検討します。

既存の飲食店ダクトを流用できますか?

経路、風量、漏れ、汚れ、排出位置、共用か専用かを調査したうえで判断します。図面にダクトが描かれているだけでは流用可とは言えません。

換気設計は物件契約後でも間に合いますか?

契約後に排気経路や工事承認が得られないと、計画変更や撤退につながります。少なくとも、必要な給排気設備を入れられるかは、申し込み・契約の前に現地で確かめてください。

次に確認するページ

物件契約前に、開業相談をする

平面図、設備図、外観・屋上の情報、希望席数、営業時間をお送りください。現地調査で確認する給排気経路と近隣への影響を、施工会社へ相談できる形にまとめます。

無料相談フォームへ進む

物件未定でも相談できます。紹介や許可取得を保証するものではありません。

掲載内容は、開業計画を整理するための一般情報です。費用は個別の見積もりに、収支はご自身の事業計画に置き換えてください。法務・設計・施工は、予定地を管轄する行政機関や専門家へご確認ください。