予算を決める
シガーバーの開業費用は、換気と物件条件から組み立てる
同じ広さでも、既存ダクトを使える物件と、新しく排気経路を作る物件では総額が変わります。まずは物件契約前に、必要な換気設備を入れられるか確かめます。そのうえで、設備費と運転資金を分けて予算を組みます。
物件契約前に、開業相談をする候補物件の図面と賃貸条件があれば、契約前に費用が膨らみやすい箇所を整理できます。総予算と手元に残したい運転資金も添えてご相談ください。
まず決めること
最初に決めるのは、総投資の上限、手元に残す運転資金、換気工事に回せる予算です。内装の仕様は、その残りで選びます。
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開業費は6項目に分けると漏れが見つかる
工事の見積書だけを足していると、保証金や開業後の資金を見落としがちです。支払い時期も書き出し、契約前、工事中、開業前、開業後の4段階で資金繰りを確かめます。
- 物件取得
- 保証金、礼金、仲介手数料、前家賃のほか、契約から開業までの空家賃も見込みます。
- 設計・内装
- 設計料、解体、造作、電気、給排水、厨房、家具、照明、サインを含め、各社の見積もりの範囲をそろえて比べます。
- 換気・空調
- 排気、給気、ダクト、防音、臭いの排出位置、空調負荷までまとめて見積もります。
- 保管設備と仕入れ
- 店舗用ヒュミドール、温湿度管理、初回在庫、備品、決済機器も、開業前に支払う費用として予算に入れます。
- 許認可・専門家・開業準備
- 申請、設計監理、各種相談、保険、採用・研修、販促、開業前の試運転に必要な費用を見込みます。
- 運転資金
- 家賃、人件費、水道光熱費、追加仕入れ、販促費を、売上が計画を下回る期間にも払えるよう別枠で残します。
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モデル予算は物件の状態をそろえて比較する
以下は、計画の方向性を比べるための架空モデルです。相場や見積もり額ではありません。地域、賃貸条件、貸主側・借主側の工事負担、設備能力によって実額は変わります。
| モデル | 想定する条件 | モデル上の総投資 | 優先すること |
|---|---|---|---|
| 小規模・既存設備活用 | 8〜10坪、既存バーを改装 | 1,200万〜2,000万円 | 換気の実測、カウンター中心、在庫を絞る |
| 標準・全面改装 | 12〜18坪、給排気と空調を再設計 | 2,000万〜3,500万円 | 長時間過ごしやすい客席、保管設備、近隣への臭い対策 |
| 大型・体験重視 | 20坪以上、複数席種と大型保管設備 | 3,500万円以上 | 用途別の席、演出、故障時に備えた予備設備 |
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費用差が大きい項目から先に調べる
総額に大きく影響するのは、排気経路、電気容量、空調、給排水、原状回復の条件です。細かな什器の単価を詰める前に、ここを調べます。見積もりを比べるときは、各社がどこまで含めているかも確認してください。
- ダクト経路
- 屋上や外壁までの距離、貫通の可否、共用部の工事条件で施工方法が変わります。
- 電気と空調
- 換気で外気を取り込むため、一般的なバーより空調負荷が増える可能性があります。
- 管理規約と原状回復
- 工事できても退去時の撤去費が大きい場合があります。承認条件を書面で残します。
- ヒュミドールの方式
- 既製キャビネット、造作、ウォークインでは、本体価格と施工・保守の範囲が異なります。
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開業資金を使い切らず、運転資金を先に確保する
オープン直後から、計画どおりに客足が伸びるとは限りません。工事予算を決める前に、毎月の固定費と追加仕入れを試算し、手元に残す金額の下限を決めます。
固定費の3〜6か月分を残す考え方は、計画上の目安の一つです。借入条件、返済開始時期、オーナーの生活費も加え、実際の資金繰り表で検証してください。
よくある質問
シガーバーは小さな物件なら安く開業できますか?
面積が小さくても、排気経路や空調の条件が悪ければ設備費は下がりません。坪数だけで判断せず、候補物件ごとに給排気、電気容量、工事承認を確認します。
居抜き物件なら内装費を大きく抑えられますか?
既存の厨房やカウンターを使える可能性はありますが、シガーバーに必要な換気能力や臭気対策まで引き継げるとは限りません。撤去費と改修費を含めて比較します。
初回の葉巻仕入れにいくら必要ですか?
銘柄数、箱単位か単品か、補充頻度で変わります。先に売り方と客単価を決め、売れ筋候補、比較用、高価格帯に役割を分けて在庫表から積み上げます。
見積もりを取る前に何を用意すればよいですか?
候補物件の図面、賃貸条件、希望席数、営業時間、提供メニュー、葉巻販売の方針、投資上限を用意すると、見積もり範囲のずれを減らせます。
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