シガーバーへの葉巻の持ち込みは、店によって可否が分かれます。葉巻の販売が収入の柱になっている店では断られることが多く、お酒が主役で葉巻も置いているバーでは受け入れる店が多い、というのが大まかな傾向です。持ち込み料は「無料」「1本ごとに料金」「席料に含む」の3通りに分かれます。
葉巻スイタイに掲載している葉巻が吸えるバー・ラウンジは2026年9月13日時点で588軒あり、そのうち店の説明文で持ち込みへの対応が確かめられたのは16軒でした。この記事では、持ち込みできるかを店のタイプから見分ける方法、持ち込み料の実例、16軒の一覧(営業時間つき)、そして当日の声のかけ方を順に説明します。持ち込み条件を確認できなかった3軒も別に挙げておきます。
※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。
持ち込みできるかは「店が何で稼いでいるか」で決まる
葉巻を吸える店は大きく3タイプに分かれ、持ち込みへの姿勢もタイプごとに傾向があります。
| 店のタイプ | 主な収入 | 持ち込みの傾向 | 例 |
|---|---|---|---|
| シガーショップ併設のバー・ラウンジ | 葉巻の販売 | 買った葉巻をその場で吸う前提。外から持ち込んだ葉巻は断られやすい | 販売店に喫煙席がある店 |
| 葉巻専門のシガーバー | 葉巻とお酒の両方 | 店による。持ち込み料を取る店、店の葉巻も1本頼めば歓迎する店など | Cigar Bar 「SUI」(祇園) |
| お酒が主役で葉巻も置くバー | ドリンクと席料 | 受け入れる店が多い。葉巻を置いていない店では持ち込みが前提のこともある | サテンドール(鹿児島) |
日本の葉巻は小売定価が認可制で、どの店で買っても同じ値段です。そのため葉巻を売る店は、仕入れ値との差額と、カット・着火・灰皿・換気といった店内で吸うための手間で成り立っています。持ち込みは、この「売る」部分をまるごと飛ばす行為なので、販売が中心の店ほど難しくなります。逆に、お酒で成り立っているバーにとっては、葉巻を持ち込む客もウイスキーを1杯多く頼む客のひとりです。
店がどのタイプかは、店舗ページの種別で見分けられます。葉巻スイタイでは「シガーバー」「シガーバー&販売店」「葉巻が吸えるバー」「たばこ店」を分けて表示しています。「シガーバー&販売店」の店で持ち込みたい場合は、店の葉巻も1本買うつもりで行くのが現実的です。
持ち込み料の実例は「無料」「1本1,000円」「席料に含む」の3通り
掲載店の説明文で料金の扱いまで確かめられたのは、次の3パターンです。
- 持ち込み料なし・チャージもなし: Bar Druggist(船橋)はキューバ葉巻6〜8種をヒュミドールで管理しつつ持ち込みにも応じ、シガーチャージを設けていません。Reddoor(神戸)はチャージなしで、持ち込んだ葉巻やパイプを吸えます。
- 1本ごとの持ち込み料: Cigar Bar 「SUI」(京都・祇園)は持ち込みを1本1,000円で受けています。キューバ産を軸に自店の葉巻もそろえた専門店で、こうした店では「店の葉巻を売る機会」を持ち込み料で補う形になります。
- 席料・チャージに含む: 多くのオーセンティックバーでは、席料(チャージ)を払えば葉巻の持ち込みに追加料金はかかりません。席料の目安はシガーバーとは?料金・入り方にまとめています。
つまり、持ち込み料だけを見れば「かかっても1本1,000円前後、かからない店も多い」というのが実例から言える範囲です。ただし料金は店の裁量で変わるので、当日の会計で驚かないよう、入店時か予約時に一言確かめてください。
持ち込みできると確かめられた16軒|全国一覧
ここからは、葉巻スイタイの店舗説明で持ち込み対応が確認できた16軒を地域別に並べます。営業時間は掲載データの値で、祝日や貸切で変わることがあります。「販売」は店で葉巻を買えるかどうかです。
東京・関東の4軒
| 店 | 場所 | 販売 | 持ち込み料 | 営業時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ル・コネスール銀座本店 | 銀座8丁目 | あり(ウォークインヒュミドール) | 記載なし | 月〜土 15:00〜23:00 | 初心者への案内が丁寧。15時から開く |
| Le Connaisseur Shibuya | 渋谷マークシティ4F | あり(キューバ産中心) | 記載なし | 火〜土 18:00〜翌4:00、日 17:00〜23:00 | 切り方・火の付け方まで教えてもらえる |
| Bar Seir(バー シエール) | 池袋2丁目 | あり(店内利用向け) | 記載なし | 月〜木 19:00〜翌2:00、金土 〜翌3:00 | ジャズのレコードが流れるカウンター |
| Bar Druggist | 船橋・習志野台 | あり(キューバ6〜8種) | なし(シガーチャージなし) | 月〜土 19:30〜翌1:00 | 自家製インフュージョンのカクテル |
ル・コネスールの2店は「シガーバー&販売店」の種別ですが、説明文で持ち込みができると明記されている珍しい例です。販売店併設でも持ち込める店はある、という反例として覚えておくと店選びの幅が広がります。銀座・渋谷・池袋の他の店は銀座のシガーバー、渋谷のシガーバー、池袋のシガーバーの一覧から探せます。
関西の5軒
| 店 | 場所 | 販売 | 持ち込み料 | 営業時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Cigar Bar 「SUI」 | 京都・祇園 | あり(キューバ・ドミニカ・ニカラグア) | 1本1,000円 | 毎日 18:00〜翌1:00 | 1階から料理を運んでもらえる |
| Cigar Bar Edmundo Dantes | 大阪・心斎橋筋 | あり(キューバ産) | 記載なし | 月〜土 19:00〜翌2:00 | 予約推奨。ラムとキューバのカクテル |
| Cigar nest(シガーネスト) | 大阪・道頓堀 | 銘柄選びの相談可 | 記載なし | 火曜以外 14:00〜24:00 | 昼2時から開く。女性の一人利用の声も |
| Bar Shusui | 大阪・靱本町 | 記載なし | 記載なし | 月〜土 19:00〜翌2:00 | アンティークグラスで飲める |
| Reddoor | 神戸・相生町 | 記載なし | なし(チャージなし) | 木曜以外 18:00〜翌1:00 | パイプも可。夜カフェとしても使える |
関西は5軒のうち3軒が大阪市内で、心斎橋・道頓堀・靱本町と徒歩圏に散らばっています。周辺の店は心斎橋・難波・本町・祇園・神戸の各一覧で確認できます。
中部・北海道・東北の4軒
| 店 | 場所 | 販売 | 持ち込み料 | 営業時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| BAR Dress formal club | 長野・松本 | あり | 記載なし | 月〜土 18:00〜翌1:00 | 持ち込んだ葉巻にも丁寧に火を入れてくれる |
| BAR Midnight oil | 愛知・知立 | あり | 記載なし | 掲載データなし | 紙巻きたばこの持ち込みにも対応 |
| BAR Grandir | 北海道・旭川 | あり(小さめシガーとウイスキーのセットあり) | 記載なし | 月〜土 19:00〜翌2:00 | 音響がよく、カクテルも評判 |
| Obara Bar(オバラバー) | 青森・三沢 | あり | 記載なし | 日〜木 20:00〜翌1:00、金土 〜翌3:00 | 隠れ家風。スコッチと合わせやすい |
地方都市では、そもそも葉巻を置く店が少ないぶん、持ち込みを受け入れて「吸える場所」を用意しているバーが目立ちます。松本のシガーバー、旭川のシガーバーの一覧も合わせて見てください。
中四国・九州・沖縄の3軒
| 店 | 場所 | 販売 | 持ち込み料 | 営業時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| CigarBar Kennedy | 岡山・錦町 | あり | 記載なし | 月〜土 19:00〜翌2:00 | 持ち込んだ葉巻に合わせて酒を作ってくれる |
| サテンドール | 鹿児島・千日町 | なし(現在は取り扱いなし) | 記載なし | 月〜水 19:00〜翌2:00、木 〜翌2:30、金土 〜翌3:00 | オールドボトルのスコッチ、換気がよい |
| Bless Wood Bar&Cigar | 那覇・東町 | 記載なし | 記載なし | 月〜土 20:00〜翌2:00 | カウンター6席+テーブル3卓。カクテルの完成度が高い |
サテンドールのように「店では葉巻を扱っていないが持ち込みなら吸える」店は、葉巻を買ってから行く前提になります。近くの販売店は葉巻はどこで買える?の都道府県別一覧で探せます。周辺のバーは岡山・鹿児島・那覇の一覧にあります。
持ち込みの条件が確認できていない3軒
説明文に「持ち込み」の語はあるものの、可否や料金が確かめられていない店が3軒あります。葉巻目的で行くなら電話で確認してから向かってください。
- Bar Rocaille(バー・ロカイユ)(渋谷・神南): 2023年のレビューで品ぞろえが多くないとする記録があり、現在の銘柄・持ち込み条件は要確認。
- Bar Rocking chair(京都・河原町): 店内で葉巻を吸えるレビューはあるものの、在庫・カット・着火・持ち込み可否は未確認。
- 真也探偵社(高松・瓦町): 会員制の有無が時期で変わっているようで、初回利用条件と持ち込みは事前確認が必要。
持ち込むときの声のかけ方と当日の流れ
持ち込みOKの店でも、黙って取り出すのは避けたいところです。断られたときに引き下がりやすく、店側も対応しやすい順番を5つにまとめます。
- 予約か入店時に「葉巻を1本持ってきているのですが、吸ってもいいですか」と聞く。可否と料金がこの一言で決まります。予約の電話で聞けるなら一番確実です。
- ドリンクは最低1杯、できれば2杯を頼む。持ち込み料がない店では、ドリンクが店の売上のすべてです。1杯で2時間居座るのは、料金上は許されても歓迎はされません。
- 店に葉巻の販売があれば、1本は店のものを吸う。持ち込みは2本目に回すと、店との関係がずっと楽になります。初めての店なら、その日は手ぶらで行って店の1本を選ぶのも手です。
- カットと着火は頼んでかまわない。多くの店はカッターとトーチを備えていて、持ち込んだ葉巻でも切って火を入れてくれます。松本のBAR Dress formal clubや岡山のCigarBar Kennedyは、持ち込んだ1本に合わせてお酒まで選んでくれます。自分で切りたい人は葉巻の切り方を参考に。
- 吸い残しは店の灰皿に置かず、火を消して持ち帰る。長い葉巻を途中でやめるときの手順は葉巻の消し方にあります。
服装や灰の扱いといった基本はシガーバーの服装・ドレスコードに、一人で入るときの流れはシガーバーに一人で行くには?にまとめています。
持ち込む葉巻の状態にも気を配る
持ち込みで意外に多い失敗が、葉巻そのものの状態です。乾いた葉巻は火が回りすぎて熱く辛くなり、湿りすぎた葉巻は火が消えやすくなります。店の葉巻はヒュミドールで管理されているので、自分の1本が明らかに劣っていると、店にもまわりにも気を使わせてしまいます。
- 家から店までは、2〜3本用のトラベルケースかジッパー付き袋に加湿剤を添えて運ぶ。夏の車内放置は避ける。運び方の詳細は葉巻の持ち運び方に。
- ラッパー(外側の葉)にひびや剥がれがないか、出発前に見ておく。ひびがある葉巻は店で切ったときに崩れやすい。
- 高価な1本を持ち込むときほど、店に「これを吸いたいので持ってきました」と伝える。記念の葉巻を持ち込む客は珍しくなく、店側も慣れています。
断られやすいケースと、断られたときの身の振り方
次の場面では持ち込みを断られることがあります。事前に知っておけば、その場で気まずくなりません。
- シガーショップ併設のラウンジ: 販売と喫煙席が一体の店は、自店で買った葉巻に限る運用が基本です。ル・コネスールのように例外もあるので、店舗ページの説明文を先に読んでください。
- 会員制の店: 会員以外は入店自体ができないので、持ち込み以前の話になります。会員制8軒の入り方は個室があるシガーバーの後半にまとめています。
- 紙巻きたばこ・パイプ: 葉巻はよくても、紙巻きやパイプは別扱いの店があります。知立のBAR Midnight oilのように紙巻きの持ち込みも明記している店は少数です。
- 混雑時や換気の弱い地下店: 満席に近い時間帯は、匂いへの配慮から断られることがあります。空いている時間に行くか、日をずらすのが無難です。
断られたら、その店の葉巻を1本頼むか、ドリンクだけ楽しんで別の日に持ち込みOKの店へ行くのが穏当です。喫煙できる店の法律上の区分(喫煙目的施設と経過措置の小規模店)は葉巻を吸える場所はどこ?で説明しています。
まとめ
- 持ち込みの可否は店のタイプで傾向が分かれる。販売中心の店は断られやすく、お酒が主役のバーは受け入れやすい。
- 持ち込み料の実例は「なし(船橋Bar Druggist・神戸Reddoor)」「1本1,000円(祇園SUI)」「席料に含む」の3通り。
- 葉巻スイタイの掲載588軒のうち、説明文で持ち込み対応を確かめられたのは16軒。東京・関東4、関西5、中部・北海道・東北4、中四国・九州・沖縄3。
- 当日は入店時に一言、ドリンクは2杯、店の葉巻も1本、吸い残しは持ち帰る。
今いる場所から探すなら近くのシガーバー、全国を地図で見るなら店舗マップが使えます。持ち込み対応の店を見つけたら、店舗ページのスイ活記録で他の人にも共有してもらえるとうれしいです。
※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。葉巻を含むたばこ製品には健康上のリスクがあります。





