葉巻スイタイ
銘柄解説

H.アップマンとは?値段一覧とマグナム46など13銘柄の選び方【2026年】

公開: 2026年8月28日更新: 2026年8月28日

H・アップマン(H.Upmann)は1844年にハバナで生産が始まった、キューバ最古級の葉巻ブランドです。葉巻スイタイに収録している13銘柄の参考価格は1本2,530円〜16,000円。強さを収録できた7銘柄のうち6銘柄が3段階の「中くらい」で、いちばん強い区分はゼロ。キューバ5大ブランドの中では、はっきりマイルドな側に寄ったブランドです。看板のマグナム46は143mm×リングゲージ46。まったく同じ寸法のコイーバ シグロ4が13,200円ですから、およそ半額でキューバ産のコロナゴルダを試せます。この記事では13銘柄の値段一覧、寸法をそろえた他ブランドとの価格比較、通販6店の在庫実データ、国内で吸える3軒までまとめます。

※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。

H.アップマンとは?ドイツ人銀行家が1844年に始めたハバナの老舗

創業者はヘルマン・ディートリッヒ・アップマン。ドイツ・ブレーメンの貿易商の用件でハバナへ渡った銀行家で、現地の葉巻工場を買い取り、1844年にサンミゲル通り85番地でH・アップマン名義の生産を始めました。銀行業と葉巻業を並行して営んでいたのがこのブランドの特徴で、葉巻をシダー(杉)の箱に詰めて銀行の顧客へ配ったことが、いまのシダー箱の原型になったとも言われます。

銀行のほうは1922年に破綻しましたが、葉巻のブランドは残りました。ハバナ市内には「ラ・マダマ」と呼ばれた工場もあり、20世紀初頭の様子が写真で残っています。

1910年ごろのH.アップマン「ラ・マダマ」工場
ハバナのカルロス3世通りにあったH.アップマンの工場「ラ・マダマ」。1910年撮影のパブリックドメイン写真

現在のH・アップマンは2系統に分かれています。ひとつはキューバのハバノスS.A.が製造するキューバ産。日本の葉巻専門店やシガーバーで見かけるのはほぼこちらです。もうひとつはアルタディスがドミニカ共和国でつくる非キューバ産で、ヴィンテージ カメルーンなどのラインがこれにあたります。同じ名前でも中身は別物なので、買うときは産地の表示を確認してください。ブランドの全体像は葉巻のブランド一覧とH・アップマンのブランドページにまとめています。

強さのデータで見ると、5大ブランドで最もおとなしい部類

葉巻スイタイに強さを収録できているキューバ5大ブランドの銘柄を、3段階で数えると次のようになります。

ブランド 軽い 中くらい 強い 収録数
H・アップマン 1 6 0 7
ロメオ・イ・フリエタ 2 6 0 8
モンテクリスト 2 7 1 10
コイーバ 1 9 3 13
パルタガス 0 2 6 8

「強い」がゼロなのはH・アップマンとロメオ・イ・フリエタだけです。スパイスとレザーで押してくるパルタガスとは逆方向で、アップマンはシダー、ナッツ、クリーム、ほのかな甘みが中心。強さで殴られたくない人に向いています。用語の意味は葉巻用語集を参照してください。

H.アップマンの値段一覧|収録13銘柄の参考価格

日本国内のプレミアムシガーは小売定価が認可制で、店による値引きがありません。金額に幅があるのは店ごとの差ではなく、葉巻スイタイの収録データに幅があるという意味です。

銘柄 ヴィトラ 長さ×リング 強さ 参考価格(1本)
コロナスジュニア コロナ 114mm×36 未収録 2,530円
コロナスメジャー コロナ 137mm×44 未収録 3,080円
ハーフコロナ ハーフコロナ 90mm×44 軽い 3,000〜4,200円
プチコロナ プチコロナ 129mm×42 中くらい 4,000〜5,500円
コノシュアー No.1 ロブスト 127mm×48 中くらい 4,620円
マグナム46 コロナゴルダ 143mm×46 中くらい 6,500〜8,500円
No.2 ピラミデ 未収録 未収録 6,820円
マグナム54 プチロブスト 120mm×54 中くらい 7,000〜9,000円
マグナム50 ダブルロブスト 160mm×50 中くらい 8,000〜10,500円
サー・ウィンストン チャーチル 178mm×47 中くらい 12,000〜16,000円

残る3銘柄は価格を確認できていません。チューブ入りのコロナス ジュニア チューブ(115mm)とコロナス メジャー チューブ(132mm)、それにドミニカ製のヴィンテージ カメルーン コロナです。葉巻全体の相場は葉巻の値段は1本いくら?にまとめました。

寸法をそろえて比べると、アップマンは同格ブランドより安い

葉巻の値段はブランドの格で決まる部分が大きく、同じ寸法でも倍以上開きます。葉巻スイタイの実データで、寸法をそろえて並べたのが次の2組です。

143mm×リングゲージ46(コロナゴルダ)

銘柄 参考価格(1本)
H・アップマン マグナム46 6,500〜8,500円
コイーバ シグロ4 13,200円

ロブスト級(124〜127mm×リングゲージ48〜50)

銘柄 長さ×リング 参考価格(1本)
H・アップマン コノシュアー No.1 127mm×48 4,620円
パルタガス セリーD No.4 124mm×50 5,170円
ロメオ ショートチャーチル 124mm×50 5,170円
コイーバ ロブスト 124mm×50 15,400円

コノシュアー No.1は、キューバ産のロブスト級では最も手を出しやすい部類です。同じ太さと長さでコイーバの3分の1以下ですから、「キューバ産を一度きちんと吸ってみたい」という段階の1本に向きます。リングゲージの読み方は葉巻のサイズ一覧で解説しています。

最初の1本の選び方|吸える時間から逆算する

葉巻は途中で置くと味が落ちるので、確保できる時間に長さを合わせるのがいちばん失敗しません。

  • 20〜25分しかない日: ハーフコロナ(90mm×44)。収録13銘柄で唯一「軽い」に分類され、初心者向け度も5段階の5。ナッツとクリームの穏やかな味で、アップマンの入口として素直です。
  • 40分前後とれる日: コノシュアー No.1(127mm×48)かプチコロナ(129mm×42)。太さの好みで選び分けます。
  • 1時間以上ゆっくりできる日: マグナム46やマグナム50。
  • 記念日: サー・ウィンストン(178mm×47)。ウィンストン・チャーチルにちなむとされる最上位で、収録価格も12,000円からと別格です。初心者向け度は5段階の1なので、何本か吸って自分の好みが見えてからにしてください。
H.アップマン サー・ウィンストンの箱
H.アップマン サー・ウィンストンの箱。撮影 M Turner, CC BY-SA 3.0

銘柄選びの考え方そのものは葉巻の選び方に、初心者向けの候補は初心者におすすめの葉巻にまとめてあります。

どこで買える?通販は品薄、実店舗は在庫の当たり外れが大きい

葉巻スイタイは国内の葉巻通販サイトを定期的にクロールしています。2026年8月27日時点のデータでは、H・アップマンの商品ページが見つかったのは6店・17商品。そのうち在庫ありは2商品だけで、残る15商品は在庫切れ表示でした。

取り扱いを確認できたのは新宿kagaya、プラセール、シガーコネクション、キシダサービス、世界のたばこダイショー、崎村商店の6店です。キューバ産は入荷が読めないため、通販で見つけたら早めに動くほうが確実です。通販各店の比較は葉巻の通販17店比較にまとめました。

正規流通かどうかの見極めは葉巻の偽物の見分け方を参照してください。認可された小売定価から大きく外れた価格は、それ自体が警告サインです。

H.アップマンが吸えるシガーバー3軒

葉巻スイタイの在庫データで、H・アップマンの銘柄を確認できている掲載店は次の3軒です。

店名 場所 確認できた銘柄 営業の目安
ル・コネスール 丸ノ内ホテル・TOKYO 東京・千代田区 ハーフコロナ 11:00〜23:30(日曜は23:00まで)
BAR MARUISHI 東京・江東区 ハーフコロナ 火〜土 19:00〜翌3:00(日曜は24:00まで/月休)
シガーバー スーペルノーバ北新地店 大阪・北新地 マグナム46/マグナム50/サー・ウィンストン/No.2 18:00〜翌3:00(土日は翌2:00まで)

ル・コネスールは昼11時から開いているので、夜まで待たずに1本吸えます。北新地のスーペルノーバは4銘柄を確認できており、アップマンを吸い比べるならここが手堅い選択です。周辺の店は北新地のシガーバーや大阪のシガーバーから探せます。掲載していない店でもアップマンを置いていることはあるので、行く前に電話で確認するのが確実です。

まとめ

H・アップマンは1844年創業のキューバ最古級ブランドで、味の方向はマイルド寄り。収録13銘柄のうち「強い」に分類されたものはゼロでした。値段は2,530円から16,000円までと幅があり、寸法をそろえて比べるとコイーバのおよそ半額から3分の1に収まります。時間が20分ならハーフコロナ、40分ならコノシュアー No.1、1時間以上あるならマグナム46——この3本を押さえておけば、たいていの場面で選べます。

※たばこ製品は20歳になってから。20歳未満の喫煙は法律で禁じられています。

よくある質問

H.アップマンはどんな味ですか?▾

シダー、ナッツ、クリーム、ほのかな甘みが中心の穏やかな味わいです。葉巻スイタイに強さを収録できた7銘柄のうち6銘柄が3段階の「中くらい」で、いちばん強い区分はゼロでした。スパイスとレザーが前に出るパルタガスとは逆方向のブランドです。

H.アップマンで最初に吸うならどれがおすすめですか?▾

90mm×リングゲージ44のハーフコロナです。収録13銘柄で唯一「軽い」に分類され、初心者向け度も5段階の5。参考価格は3,000〜4,200円で、20〜25分ほどで吸い切れます。40分ほどとれる日なら、コノシュアー No.1(127mm×48、4,620円)が次の候補になります。

H.アップマンは店によって値段が違いますか?▾

日本国内のプレミアムシガーは小売定価が認可制で、店による値引きはありません。記事中の金額に幅があるのは店ごとの差ではなく、葉巻スイタイの収録データに幅があるという意味です。シガーバーで吸う場合は、葉巻代とは別にチャージやドリンク代がかかります。

H.アップマンにキューバ産とドミニカ産があるのはなぜですか?▾

キューバ革命後の国有化を経て、キューバ国内の生産はハバノスS.A.が、国外向けの同名ブランドはアルタディスがドミニカ共和国で担う形に分かれたためです。日本の専門店やシガーバーで流通しているのは主にキューバ産で、ヴィンテージ カメルーンなどはドミニカ製のラインです。

H.アップマンはどこで買えますか?▾

国内の葉巻通販では、2026年8月27日時点で6店・17商品を確認しました。ただし在庫ありは2商品だけで、キューバ産は品薄です。実店舗ではkagaya新宿店やプラセールなどの専門店が扱っています。吸える店としては、ル・コネスール 丸ノ内ホテル・TOKYO、BAR MARUISHI、シガーバー スーペルノーバ北新地店の3軒で銘柄を確認しています。

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